玄米大事典

玄米は消化に悪い!?

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玄米食を始めるにあたって、

「玄米は消化に悪い?」

「玄米は胃もたれする?」

と言ったお悩みやイメージをよく拝見いたします。

そういったお悩みの解決策や原因について、

今回の玄米大事典では、そんな玄米に対する消化の悩みを解説していきたいと思います。

・玄米は消化されにくい?

玄米が消化に悪いと思われてしまう原因として、白米と違う所がやはり(ぬか)が残っている点があります。

糠は、野菜や果物で言うと皮なので中の白米を包んでいます。

皆さんも「ニンジンは皮を剥かない方がいい!栄養がある!」とか、

「ぶどうの皮にはポリフェノールがいっぱい!」みたいなキャッチコピーを見たことありますよね。

玄米も糠の部分には、ビタミンやミネラルのような栄養や食物繊維も豊富に含まれています。

ビタミンやミネラルは、栄養を体に取り込むのを助けて骨や歯、血を作るのにも関わってきます。

食物繊維は、便を出しやすくする作用善玉菌を増やしてくれる作用も持っています。

玄米のビタミンやミネラルについて詳しく解説!:「玄米のビタミンとミネラルってどんな物?」

玄米の食物繊維について詳しく解説!:「玄米には整腸作用があるの?」

しかし、糠という皮に包まれている玄米は、実だけの白米よりも固くなりがちです。

白米とは違いこの糠があることによってお米を炊く時に水が浸透しにくく、

固い炊きあがりになってしまう事もあります。

特に食物繊維は消化されずに腸まで届くので、

そういった事から胃に負担がかかり消化に悪いというイメージが強くなったのかもしれません。

胃は胃酸によって食べ物をドロドロに溶かします。

その後、胃をグネグネと動かし(ぜん動運動)徐々に腸に送っていきます。

そのため、胃酸で食べ物を溶かす時にそもそも溶けない食物繊維やあまり砕かれていない玄米などが長い間胃に残る事になります。

すると胃が重い、胃に違和感がある胃もたれになってしまうと考えられます。

・ではどうしたら消化が良くなるのか?

まず大前提として玄米は糠がある分白米よりよく噛まないといけません!

胃でちゃんと溶かして栄養をしっかり体に取り込むためにも玄米をよく噛みましょう。

正直「玄米はよく噛みましょう!」などと言うのは言われなくてもわかっているという話だと思います。

これは私の実体験で恥ずかしいのですが、

私は以前早食いでお米は喉越しだと思っていた時期がありました。

そんな中マイセンに入社し初めて玄米を食べて、

今まで自分が見聞きしてきた玄米のイメージと実物は全然違うと感動しました。

当時も、頭ではよく噛まないといけないことを理解していたものの数回噛んで飲み込んでしまいました。

すると見る見るうちに胃の中はゴロゴロ、ゴロゴロと異物が転がるような不快感に襲われてしまいました。

当然ですね、ほぼほぼ飲むように玄米を食べたのです。

消化もできずお腹にドテッと貯まるのは自業自得ではないでしょうか。

ですので、私は玄米で消化不良になった、もしくはなりそうで怖い人の気持が心や頭ではなく体で嫌というほどわかっています。

そんな失敗をした私も今では良く噛んで甘みを引き出しながら美味しく玄米を頂いております。

それに人間の消化管は食べ物を段階的に分解していきます。

ご飯を噛んでいると徐々に甘みをましていきます。

これは唾液に含まれるアミラーゼという酵素がでんぷんを糖に

つまり甘みに分解しているからです。

さらに人間はできたもので、食べ物を噛むことで脳からヒスタミンが分泌されて満腹中枢に働きかけます。

口で物を食べて噛むと頭から満腹だよーってサインを自動的に送られるので必要以上に食べなくても満足することができるようになります。

美味しい玄米をよく噛み良く味わえば満足感もひとしおです。

・噛むためにもまずは美味しい玄米の炊き方!

ここからは固くならない炊き方をご紹介します。

1.玄米を洗う

マイセンの玄米は、色彩選別機で色の悪いお米やゴミなどは選別しています。

それでもボールに玄米を入れて水を張るとチリやホコリのような小さい物はお水に浮いてきますので2~3回洗います。

2.もみ洗う(拝み洗い)

玄米を軽く手に取り、両手のひらでゴリゴリとすり合わせます。

こうするとお米の表面(糠)に傷がついて水が浸透しやすくなります。

十分傷をつけたら水で流しましょう。

手を合わせて拝むようにすり合わせる事から俗に「拝み洗い」と言います。

3.水を入れる

水で流し終わったら炊飯器に入れてください。

玄米を炊くときに水を多めに入れるのですが、炊飯器に玄米用の水を入れる線があるのでその線より気持ち多めに入れてください。

ポイント!:水の量はあくまで目安です。炊飯器に書いてある量であっても好みによって水の量は調節しましょう!

4.水を玄米に染み込ませる

玄米に十分水を染み込ませるために6時間以上水に浸しましょう。

ただし夏は雑菌が繁殖し易いので昼間から翌日の昼まで水に浸すような長時間浸水は控えましょう。

5.炊飯する

炊飯器の玄米モードで炊き上げましょう。

炊きあがったらしばらく蒸らしてから一度底から掘り起こすように混ぜましょう。

もし炊きあがりが固い、もしくはパサパサしていたら追加の水を入れて炊飯か霧吹きをしてレンジで温めると改善する可能性があります。

あくまで応急処置なので自分にあった水加減、傷つけ加減を作っていきましょう。

画像付きの美味しい玄米の炊き方はこちらから:「玄米・白米の美味しい炊き方」

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