食べやすい玄米って?玄米屋が教える食べやすい玄米
玄米を食べている人の中には、「実は玄米ってそのまま食べるのが苦手」なんて方が意外と多いようです。
健康のためとはいえ、苦手なものを食べるのはなかなか大変ですし、さらに続けるとなると苦行になってしまいますよね。
そこで今回は、玄米が苦手な人や初心者さんにとっても「食べやすい」玄米をピックアップしてみます。
食べやすい玄米その1『低アミロース米』
玄米が苦手な人の中には、粘りのなさやボソボソとした食感が口に合わないという方も多いようです。
そんな方には、「低アミロース米」の玄米がおススメ。

低アミロース米とは、お米の粘りや硬さに影響する「アミロペクチン」という成分が多く、「アミロース」という成分の量が少ないお米のことです。
うるち米(普通のお米)よりも少しだけ「もち米」に近いお米というと、分かりやすいかもしれませんね。
低アミロース米のように、お米に含まれるアミロースが少なく、アミロペクチンが多いお米は、硬くなりにくく、粘り良く炊き上がるため、普通の玄米より食べやすくなります。
ただし低アミロース米は、一般的なお米に比べて血糖値が上昇しやすいと言われますので、血糖値を気にされている方などは避けた方がよいでしょう。
低アミロース米の主な銘柄
- ミルキークイーン
- ゆめぴりか
- だて正夢
- など
食べやすい玄米その2『分づき米(分搗き米)』
分づき米は、玄米の糠を少しだけ取り除いた(精米した)お米のこと。
白米と玄米の中間といったところでしょうか。
玄米の栄養価を備えつつ、白米のような味わいも楽しめるのが特徴です。
糠を取り除く度合いによって、次のように呼ばれます。
- ・3分づき(玄米に近い)
- 3割ほど精米した状態で、胚芽は残っています。
玄米の栄養を多く残しながらも、玄米よりは食べやすい仕上がりです。 - ・5分づき(玄米と白米の中間)
- 5割ほど精米した状態で、胚芽もある程度は残っています。
白米に近い柔らかさがあり、玄米の風味も感じられる仕上がりです。 - ・7分づき(白米に近い)
- 7割ほど精米した状態で、胚芽が少し残っています。
食感や風味は白米に近く、炊き方も白米に近い方法で炊けるので、初めての方でも食べやすいのが特徴です。
分づき米を購入する方法は、お米屋さんから玄米を買うときに「〇分づきにしてほしい」と頼めば、引き受けてくれると思います。
近くにコイン精米機があるようでしたら、ネットで購入した玄米を精米機で分づき米に精米することもできますよ。

また、分づき米にしなくても、玄米をしっかりゴシゴシと揉み洗い(拝み洗い)することで、玄米の表面を少しだけ削り、分づき米のように炊くというテクニックもあります。
食べやすい玄米その3『酵素玄米』

酵素玄米は、小豆と塩と一緒に炊いた玄米を、炊飯器の中で数日間かき混ぜながら、保温しつづけたものです。
玄米の種類というよりも、レシピの一種といった方が正しいかもしれませんね。
芸能人の方なども実践していて、テレビなどで紹介されたときには、たいへんな話題となりました。
酵素玄米は、保温して何日も炊飯器の中で寝かせることで、少しずつ赤飯のような色合いに変化しながら、食感も「もちもちっ」とした状態になっていきます。
そのため、玄米の食感が苦手な方にも好評な食べ方です。
また、小豆と一緒に炊くことで、玄米だけでは不足しがちな「リジン」などの栄養素も補うことができます。
※リジンとは、人間に欠かせないと言われる「必須アミノ酸」のひとつ。人間の体ではつくることができず、食事から補う必要があります。
酵素玄米の作り方は、下記のページで詳しく解説していますので、よければぜひご覧ください。
酵素玄米の作り方を詳しく見てみるまた、酵素玄米を初めてみたいという方には、お試し用の酵素玄米キット「玄米酵素ごはんセット」もマイセンでご用意しておりますので、ぜひご利用ください。
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