(1) 洗う
白米のように研ぐ必要はありません。ボウルにお米を入れて、良い水を流し込み、くるくる回すとチリやホコリが上がってくるので、それらを取り除きます。この作業を2~3回繰り返します。
(2) もみ洗い
両手でお米をすくい上げて、手のひらですり合わせるようにもみ洗いをして水を流します。お米の表面に傷をつけると、水をよく吸い、柔らかく炊き上がります。
(3)水加減
洗ったお米を炊飯器の内釜に移します。
※土鍋・圧力鍋での炊き方は下記の「土鍋・圧力鍋での炊き方」を参考にしてください。
【炊飯器の「玄米モード」で炊く場合】
玄米2合に対して、水は約600mlが目安です。
器具によってクセがあるので、何度か試してみてお好みの水加減を見つけましょう。
※塩を加える場合は、ここで入れます。
塩を加える場合は、ここで入れてください。
(4)浸漬
玄米は、白米よりも水を吸収しにくいので、しっかりと浸漬させてください。
6時間以上が目安です(冬場は特に時間をかけましょう)。
(5)炊飯
十分な浸漬が終わったら、玄米モードで炊き始めます。
(6)蒸らす
炊き上がったら、すぐにふたを開けずに、10分程度、蒸らしの時間を取りましょう。
そうすることで、水蒸気が少しずつご飯の表面になじみ、粘りのあるおいしいご飯に仕上がります。
美味しく炊くためのポイント
浸漬時間
玄米は吸水しにくい為、浸漬時間を十分にとりましょう。そうすることで、芯からふっくらとしたお米に炊き上がります。特に冬場は時間をかけましょう。
塩を加える
米1合に対して、0.3グラムの自然塩を入れましょう。塩を入れることで、玄米の生命力もアップし、水の吸収率もよくなります。釜の中に塩を入れると海水に近くなります。海の水と陸の米が釜の中で出会い、自然界の流れと同じ循環を作るのです。その中で炊き上がった玄米を食べると自然治癒力が高まると言われています。
圧力鍋や土鍋で炊く方法
圧力鍋 (難易度:☆☆)
- お米2合に対しての水の量は約430ml~500mlが目安です。④を参考に、十分に浸漬させたら、ふたをして火にかけます。
- 圧力がかかるまでは強火で炊き、おもりが回り始めたら(ピンの場合、上がったら)20分~25分、弱火にかけます。蒸気がたくさん出るようなら火が強すぎ、おもりが回らないようなら火が弱すぎるので、火加減を調節します。
- その後、30秒くらい強火にして水分を飛ばしたら、火を消します。
- 余熱で焦げる場合があるので、炊けたらコンロからおろして10分間蒸らし、シャモジで天地返しをします。
土鍋 (難易度:☆☆☆)
- お米2合に対しての水の量は約540ml~610mlが目安です。土鍋に玄米と水と塩を入れ、④を参考に浸漬させます。
- 十分に浸漬させたら、火にかけます。
- 沸騰したら少し火を強めて鍋の中に対流を作ってから弱火にし、ふたの穴に栓をして、40分~50分位炊きます。火加減が強いと焦げやすいので気をつけましょう。
- 最後に30秒ほど火を強くして水分を飛ばします。コンロからおろして10分間蒸らしたら、シャモジで天地返しをします。土のミネラルとの出会いで、自然の力の影響を受けたご飯になります。
※水加減や炊飯時間は、お使いの鍋によって異なりますので、目安として参考にしてください。