玄米大事典

特別栽培米と田んぼの夏

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春にもご紹介したマイセンのプレミアム玄米の田んぼも夏を迎え、

青々とした成長の季節になって来ました。

今回は、春に続き夏の田んぼの様子を解説していきます。


・特別栽培米 プレミアム玄米

この時期になると青々とした稲が風に吹かれ草原のように煌めいています。

化学合成農薬や化学肥料を使っていない「プレミアム玄米」の田んぼでは、

雑草も生えますし、虫達や餌を狙う鳥などの動物達が集まってきます。

殺虫剤も除草剤も撒かないので豊かな生態系が保たれる一方、

稲にとってそれが全て味方になるわけではありません。

雑草は、栄養の取り合いになります。

虫達は、葉や穂を食べてしまいます。

菌達は、稲を病気にしてしまいます。

それに対応するとどうしても手間が増えてしまいます。

ですので、そういった手間や収穫量の為に慣行農法(その地域で行われている普通の農法)では、

農薬は使われています。

プレミアム玄米の田んぼでは、農薬ではなく手間を尽くし、

玄米を自然の脅威から守り、稲の成長の手助けをさせて頂いております。

プレミアム玄米の田んぼ

・春から夏にかけて一気に稲が成長!

春に植えた玄米の苗達は、順調に成長していきました。

田植え直後の玄米

6月上旬の玄米

6月上旬の画像の稲の脇に水草のように生えている雑草がわかりますでしょうか?

これはコナギの幼葉です。

まるで川のセキショウモのようですね!

センショウモ

※セキショウモは川になびくように生えている水草です。

やはり除草剤が撒かれていないので雑草もすくすく育ってしまっています。

7月の玄米

こういった初期段階の雑草は、一度機械で処理します。

そして、成長が進むと茎の根本から茎が別れていきます。

これを「分けつ(ぶんけつ)」といいます。

稲は、田植えの時に数本の苗をまとめた1株を一箇所に植えます。

ですので、1株数本の苗が分けつをすることで何十本もの茎をもつ1株へ成長していきます。

この分けつが終わると茎は太く育ち、葉も緑を深め青々としてきます。

分けつ

気が付きましたでしょうか?

田んぼから水が無くなっています。

これは夏の暑さで水が蒸発した訳ではありません。

「中干し」という稲が成長するのに必要な工程です。

根の張り方も強くなり、これからの穂が出てくる時期に向けて強化されていきます。

早稲(わせ)のハナエチゼンは、もう穂が出始めるでしょう。

コシヒカリは、ここから穂を出す準備が始まります。

・稲以外の植物

稲も成長してきましたが、

雑草も、もちろん成長していきます。

ぽつんと雑草

藻やウキクサも水面を覆っていますので全体が雑草に埋まっているわけではありません。

しかし、壁側や端には、雑草が生えています。

ここでは、そんな雑草達を紹介していきます。

側面の雑草とトンボ

・ノビエ

ノビエ

早い品種では、穂が出てくるこの時期に田んぼで存在感を出してきます。

ヒエというと昔に食べられていた穀物、

鳥を飼った事がある方には餌としてのイメージが強いかもしれません。

稲のようにアミロースを減らした「もちヒエ」などが開発され、

雑穀米に入っている事も多く、目にする機会も増えてきました。

ただし、田んぼでは、刈り取りに混ざってしまったり、

背が高いので日当たりを悪くしたりと問題児でもあります。

・コナギ

コナギ

6月下旬の幼葉が育つとこのようなハート型の葉っぱの植物に育ちます。

これも厄介な植物で爆発的に増えていき、栄養を奪っていきます。

田んぼの隅や酷いと全体に絨毯のように増えているのを見ます。

そんな厄介者のコナギは、

いくつかの万葉集の歌に登場しています。

その中でコナギは食材として扱われています。

漢字では、小水葱や小菜葱と書くので、

いかにも食材のような漢字を使われています。

実際に食べて見ると意外とクセもなく、

野草の中でも美味しい野草だそうです。

・オモダカ

オモダカ

これも田んぼでよく見る雑草です。

先程のポツンと田んぼの中心で生えていたのもこのオモダカです。

群生しているわけではありませんが、

ノビエのようにポツポツと生えていて1株が大きく場所を専有しているように見えます。

このオモダカと呼ばれ雑草として扱われているのですが、

その仲間は、「クワイ」として食用になっています。

オカダモもクワイのように塊茎(かんけい)を作るので、

食べようと思えば食べられるようです。

※田んぼは、私有地です!無断での立ち入りや採取は出来ません。

・夏の田んぼの生き物達

生い茂った稲の森では、多くの生き物たちが生態系を形成しています。

稲の森

夏に田んぼのあぜ道や近くを通るとひと歩き毎にカエルが飛び出していきます。

春のオタマジャクシが成長しちびガエルになっています。

カエル

カエル達は、虫を食べるハンターです。

穂や茎に付いて米の品質を悪くするカメムシや病気を運ぶウンカ

葉を食べてしまうバッタなど稲の邪魔になる虫達を食べてくれます。

他にも空のハンターのトンボや罠を張るハンターの蜘蛛など、

田んぼの中で生態系が回っています。

・まとめ

稲の成長は、目を離した隙にどんどん進んでいきます。

福井に住んでいると当たり前のように田んぼの風景や生き物で季節を感じる事が出来ます。

私の子供の頃でも、祖父の田んぼでノビルを採取したり、ザリガニを取ったり、

トンボを追いかけたりしていました。

トンボも梅雨には、ハグロトンボが現れて、

ハグロトンボ

夏真っ盛りになるとシオカラトンボやオニヤンマなど季節を感じさせてくれます。

オニヤンマ

これからは、アキアカネこと赤とんぼと共に稲に穂が実り、

新米の季節がやってきます。

今年ももう少しで米、玄米の季節がやってきます。

皆様、今年もマイセンの玄米をよろしくお願いいたします。

・マイセンの玄米紹介

今回紹介した田んぼで作れられている特別栽培米

化学合成農薬、化学肥料不使用 

プレミアム玄米

特別栽培米プレミアム玄米

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