社長ブログ(いなか百景)

2009年8月

7月の日照時間は平年の47%という極端に少なく、だいぶ心配したのですが、8月に入ってからようやく天気も良くなり、この通り稲も見事に色づいてくれました。
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そして、いよいよ稲刈りの開始です。それでも、平年より1週間くらい遅れています。
一度に、6列を刈り取る収穫機械(通称コンバイン)で稲刈りをします。このタイプは、日本で販売されているコンバインでは最大級です。
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この大型機械を2台駆使して次々と作業を進めてゆきます。
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こうして、収穫の秋を無事に迎えられるのは、ひとえに天地自然の恵みのお陰と心から感謝しています。

 先日、名古屋大学医学部の杉浦先生の研究室に金城大学の中尾先生のご案内で行ってきました。先生方には、以前マイセンにお越しいただき、いろいろなご覧頂きました。
マイセンのタニシやドジョウのいる田んぼ、玄米の精選設備、天日乾燥システム、光合成細菌の培養施設、たい肥製造機「青い地球舟号」、バイオ研究所などなどです。
 今回は、マイセンの「玄酥」を研究していただくためのお願いに参上したわけです。すでに、先生方には実際に玄酥を飲んでいただき、その良さを体感してもらっています。その上での、今後についてのご相談でした。玄酥の評判も上々で、とてもうれしかったです。
 こうした機会を与えてくださった、皆さんに心から感謝です。人と人とのつながりの大切さを改めて実感した次第です。
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みなさん、気さくで楽しく、心やさしい人たちばかりです。素晴らしいメンバーです!

 今、玄米はもちろん、雑穀米だとか古代米といった食事が見直されていますね。古代米は、一般に、生命カが極めて強く、荒れ地で無肥料・無農薬でも丈夫に育ち、干ばつ・冷水などにも強い性質を持ちます。ただ、米の性質にばらつきばあったり、栽培化された稲に比べて収量が少ない、稲の草丈が高く栽培しにくいなどの性格から、明治以降は、ほとんど生産されなくなってしまいました。
 最近、古代米が白米に比べてタンパク質やビタミン、ミネラルを多く含むということがあきらかになり、健康食として話題を集めています。古代米には、黒米(紫米)、赤米、香米(緑米)などといったものがあります。
 マイセンの近くの田んぼで、実験的に栽培されている黒米です。縦に、葉っぱが黒く見える稲が、黒米です。
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 古代米の多くは、もち米の一種で、そのままではボソボソとして、私たちが食べて「おいしい」と思う食べ物でないことが多いようです。また、紫米(黒米)などは、かなり強烈な黒紫色に炊き上がりますので、100%古代米だけのご飯を炊いて食べるのは、ちょっと・・・かもしれません。と、いうよりお茶碗半分も食べたら、胸やけがしそうな感じです。
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 赤米は赤飯のルーツ、黒米はおはぎ(ぼたもち)のルーツと言われています。基本的には同じ成分で構成されている赤米と黒米ですが大きく違うのはそれぞれの色素であるタンニンとアントシアニンです。健康ブームも相まって、村おこしなどで栽培する農家がまれにありますが、収穫の管理や手間が大変なことから、一般的には広がりを見せていません。
 私も、以前、観賞用(生け花などにつかっていただく)に黒米の栽培を計画しましたが、採算割れで断念したことがあります。

 今年の7月の平均日照時間は、平年の47%程度しかなかったとのこと。なんとか、今のところ平年並みの成長をしていますが、日照不足により植物の体が弱くなっているのは歪めません。
 そこで、今年は緊急に自社培養の光合成細菌を田んぼに入れました。平年なら、田植え直後や6月ごろに田んぼに入れるだけですが、今年は投入量を1回分増やしました。
 光合成細菌は、地球誕生後に最初に誕生した菌と言われ、その名の通り太陽の光を受けて栄養分を生産する微生物です。
 田んぼに有益といわれる光合成細菌は、赤い色をしています。500種類くらいの光合成細菌のうち、20種類を同時に自社培養しています。
 この菌を田んぼに入れると、土の中で栄養分を生産してくれます。その栄養を、無理なくイネは吸収して、丈夫な体や美味しいお米を作ってくれます。
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今、田んぼでは「夏アカネ」が一杯飛び交っています。一見すると、いわゆる赤とんぼのようですが、赤アカネほど体の色は赤くなくて、黄色みがかっています。

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田んぼは、夏アカネの誕生時期を迎え、田んぼに入ると沢山のトンボが一斉に飛び立ちます。びっくりするくらいの多さです。でも、夏アカネは、田んぼで生まれた後、すぐに山や林に行ってしまします。ですから、この夏アカネの群を見れるのも、ほんのしばらくの間だけです。

 日本人は、どうして、何もいない空よりも赤トンボが群れ飛んでいる風景の方が気持ちいいのでしょうか。どうして、静かな夜よりも、カエルの鳴き声が天空に充ちる夏の夜の方が安心するのでしょうか。どうしてアスファルトの道よりも、野の花が咲き乱れる畦道の方が心が広がるのでしょうか。
 ずっと昔から流れてきた時間の中で、くりかえし、くりかえして来たものが、私たちに何かが伝わって来るものがあります。それは、赤トンボを育て、カエルを守り、野の花をめでてきたものです。
 
 自然を感じる力、自然とともに暮らす生活様式が、古代より遺伝子に組み込まれているからかもしれませんね。