今年の春も、マイセン・マイ倶楽部の企業会員様が「田植研修」にご来社くださいました。
この企業様は、飲食店を経営され、新入社員の方々の社員研修の一環として毎年「田植研修」を実施されています。今年で、五回目を数え約二十名の方が参加しました。
学校を卒業したての「いがぐり坊主頭」の子供たちにとって、田植は初めての経験です。
この日は、今にも雨が降り出しそうで、強風が吹き荒れるあいにくの天気。
ただでさえなれない田んぼの中で足元がおぼつかないのに、強い風にあおられてふらふらです。
まずは苗を植える位置決めをするために「田植わく」を田んぼに転がします。
四角形の木枠を組み合わせて六角柱にした「田植わく」を田んぼの面に転がすことにより、田んぼには見事に四角形のラインが浮かび上がって、縦横に直線が引かれる仕組みです。昔の人の素晴らしい知恵です。
この直線が交差する場所に苗を植えて行けば、真っ直ぐにしかも等間隔にキッチリと苗が並ぶというわけです。
この「田植わく」を上手に転がさないと、苗を植える位置がずれてしまいます。いわば、田植の基礎作業というべきものです。
昔は、この「わく転がし」作業はもっぱら男の仕事でした。体力と集中力が必要で、思い通りに真っ直ぐ転がすには経験も必要です。
こんな難しい作業を田植もしたことのない子供たちにさせるのはちょっと酷な話かもしれませんが何ごとも経験。
一生懸命に泥んこになりながら、前へ前へと「田植わく」を転がすものの、右へ左へとラインは曲がってゆきます。
これもまた愛嬌と皆で大笑いです。
こうして、なんとかライン引きを終え、苗を植える位置が決まったら、いよいよ田植の本番です。
裸足で田んぼに入ると、ぬるっとした泥の感触がなんともいえません。外気は風が吹いて結構肌寒いのですが、田んぼの泥の中は少しなまあたたかい感じがします。
ふらつく足元に気をつけ、せっかく出来たラインを足で踏み消さないように四角の枠の中に足を入れて歩きます。
そして、マット状に根が張り密集した苗の塊から、二、三本の小さな苗を小分けして田んぼに手で植えてゆきます。
小分けした苗の根元をよく見ると、まだ種の形をしたお米が残っています。
足元に注意しながら、手先に神経を配ります。うっかりすると、苗を何本もつかんで、太植えになってしまったり、線を踏み潰したりしてしまします。
時折突風が吹いて、中には田んぼの中につんのめって倒れてしまう人もいます。
それを見て、皆で大笑いです。みんなの笑い声が静かな田んぼにこだまします。楽しいひと時です。お昼に食べたお弁当の味はきっと格別だったのではないでしょうか。
約一反(三三〇坪)程の面積を約半日かけて植え終わりました。
天気も何とか持ちこたえてくれ、雨にあうこともありませんでした。
きっとおいしい玄米やお米 に育ってくれるでしょう。

















